驚くほど変化が速い小売の現場。取材で背景を深く掘り下げながら、「世の中のいま」と「これから」を伝えたい。 Haruna Fukushima

経済部

日本経済の動向を伝える経済部。自動車や電機といった日本の基幹産業や、電力会社や流通などの「民間企業」、日銀や証券取引所、銀行などの「金融」、予算編成を司る財務省、テレビや携帯電話などの電波行政を担当する総務省といった国家的な政策を決める「官公庁」まで、幅広く取材しています。

福島 春菜 福島 春菜

2010年入社/法学部卒
年齢や職種を問わず、さまざまな人に会って話を聞ける記者の仕事に魅力を感じて入社。入社後は中部支社(愛知県)に配属され、事件や街中の話題ものの取材を担当。東京本社経済部では素材メーカーなどの担当を経て、現在は流通業界の取材を担当している。
(社員の肩書きは2016年10月現在)

キャップのアドバイスで記者の基礎を学んだ1年目。

キャップのアドバイスで記者の基礎を学んだ1年目。

入社1年目に、記者としての原点となった出来事がありました。最初は、毎日のように起きている交通死亡事故の加害者を逮捕したという警察発表に見えたのですが、「?」と感じることが。それは、その発表が事故から2ヵ月後だったこと。ひき逃げなどを除けば、逮捕までこれほど時間がかかるケースは少ない。だから、きっと何かある。そう直感し、事件取材のプロでもあるキャップに相談すると、現場周辺の取材を指示されました。すると、交通事故で亡くなった男性の父親が、現場で撮影されていた防犯カメラの映像を自力で探し出して、息子に過失がないことを証明していたという事実にたどり着いたのです。「(死亡した)男性が赤信号を無視した」という主張を覆された加害者は、有罪判決を受けました。「息子が信号無視をするはずがない」と信じ続けた父親の姿に感動し、警察の捜査の動きも合わせて取材して、記事にしました。多くの記者は、この発表にちょっと変わった点があることに気づかず、踏み込んだ取材はしなかった。「?」と感じたことはまず取材。それが私の原点となっています。

カリスマ経営者の引退直後を直撃。発想の柔らかさは健在だった。 カリスマ経営者の引退直後を直撃。発想の柔らかさは健在だった。

経済部の記者となった現在も、表面的な動きだけを追うのではなく、その背景にあるもの、真相を掘り起こす意気込みで取材を重ねています。私が担当する業界はコンビニエンスストアやスーパー、菓子メーカーなど。2016年には業界のカリスマといわれた経営者が第一線を退きましたが、その直後、インタビューに成功しました。40年以上にわたって流通業界を先導してきた方です。いまでは誰もが当たり前と思っているコンビニのおでんもおにぎりも、さらにはATM設置も、その方が最初に考え出したこと。そもそも日本にコンビニエンスストアを根づかせ、その発想の柔らかさで、私たちの生活を大きく変えた人でもある。だからこそ、淡々とした口調のなかにも、言葉の端々に独特な価値観がにじんでいるのを感じましたし、凄みを感じました。

慎重で十分な取材を基本に。心がけているのは生活者の視点。

慎重で十分な取材を基本に。心がけているのは生活者の視点。

経済部の記者としていつも心がけているのは、生活者としての視点を忘れないこと。毎日、多くの企業がニュースリリースを発表します。そのなかから読者が必要としている情報、暮らしに役立つ情報をピックアップします。ニュースを選ぶ基準は他にもいろいろありますが、「私が面白いと思うか、どうか」というのも大事なポイントです。発表通りではなく、切り口を変えると違った事実が見えてくるのではないかなど、キャップや同僚と意見交換しながら取材をスタート。発表のあった会社と同業の会社の動きを掘り下げて記事を書くほか、社会部など他部署とともに大型企画を行うこともあります。新聞社として誤報が許されないのは当然のことですが、経済記事の誤りは株価やブランド価値を損なうという影響も大きい。取材先の企業には従業員がいて、その家族もいる。大事な局面で十分な取材を尽くすために、常日頃から取材先との人間関係を築けるように努力しています。経済部の記者というと堅い印象があるかもしれませんが、スーパーやコンビニなどの現場の変化や消費動向をキャッチして「世の中のいま」と「これから」を伝えることが私の役割だと思っています。実際、変化は驚くほど速いだけに、読者にとって価値ある記事や時代の変化がわかりやすい記事をお届けしたいと、取材に走る毎日です。

私の就職活動の軸

私の就職活動の軸