記事職のシゴト

記者にとって、記事を書く時間は1割くらいで、残りの9割はほぼ取材です。いろいろな場所に出かけ、いろいろな人に会い、その中で自分が記事にしたいこと、世の中に訴えていきたいことを見つけていくことが重要となります。読売新聞では多くの部を設置し、テーマごとに深掘りしやすい体制を整えています。

政治部
経済部
社会部
国際部

政治部の取材対象は首相官邸、国会、各政党の本部、各省庁など。政策決定の動向を追うだけでなく、国政を左右する選挙報道では民意の行方を探ります。また、外交・安全保障政策も主要な取材テーマです。中央政界を追う記者は総理周辺の官邸クラブ、自民、公明の与党を対象とする平河クラブ、野党周辺の野党クラブなどに分かれており、総理をはじめ自民党執行部、野党代表など有力議員にはそれぞれ番記者がぴったりついています。

日本経済の動向を伝える経済部。自動車や電機といった日本の基幹産業や、電力会社や流通などの「民間企業」、日銀や証券取引所、銀行などの「金融」、予算編成をつかさどる財務省、テレビや携帯電話などの電波行政を担当する総務省といった国家的な政策を決める「官公庁」まで、幅広く取材しています。

事件・事故や司法だけでなく、街の埋もれた話題を取材しています。災害や中央省庁、東京五輪・パラリンピックに密接にかかわる東京都政、皇室、環境、ネット問題などのほか、「読売KODOMO新聞」「読売中高生新聞」の編集も担当。隠れた不正や社会問題などを掘り起こす調査報道にも力を入れています。社会面は、時代に敏感で、世の中の息吹が伝わる紙面。社会の縮図のように多彩な立場の人の話を聞きながら、どこが問題なのかと、記者が自身に問いながら核心に迫っていくことを目指しています。

読売新聞は、全世界に約30ヵ所の拠点を展開。常駐している記者は、英語をはじめ、中国語、韓国語、ロシア語などを駆使して、各国の内政、外交、経済、社会情勢などをいち早く取材しています。東京本社では、デスクと内勤の記者がチームを組んで、海外の記者と連携して紙面をつくっています。

文化部
科学部
生活部
運動部

取材対象は文学、論壇、歴史、美術、音楽、映画、演劇、漫画、テレビ、囲碁、将棋など多岐にわたります。書評を載せる読書面、日曜版「よみほっと」も担当です。何が文化なのか。伝えるべきニュースはどの人、作品、現象なのか。日々、判断を迫られています。文学賞や話題の映画、舞台などの取材は欠かせませんし、国境を越えるポップカルチャーも紹介したい。同時に、小規模でも独創的な企画、若い才能、希少な伝統芸も。隠れた重大ニュースを見逃さぬよう、選択眼を磨いています。

地震・火山、気候変動、ロケット開発や惑星探査など、地球の内部から宇宙まで、「森羅万象」を取材します。人工知能、原子力、科学技術政策も主要なテーマ。科学研究には長い時間が必要です。ノーベル物理学賞のニュートリノ質量の発見や、原子番号113番元素「ニホニウム」の発見もそうでした。だからこそ、東日本大震災と福島第一原発事故について、検証を続けます。3・11で「何が起きていたのか」を問い続けることが風化を防ぎ、災害による犠牲を減らすことにつながるからです。

食、ファッション、子育て、家族、定年後の生きがい探しなど、暮らし全般を扱う部です。女性記者が4割を占めます。読売新聞は、日本初の女性向け紙面を1914年にスタートさせた伝統もあります。国の統計発表や、政策決定前に現れる小さな変化を感じ取って記事にします。たとえば「セクハラ」という言葉もなかった時代から、この問題を伝え続けてきたように。いま、「働き方」があらためて注目されています。より良い働き方をどのように実現するのか。読者に問いかけ、ともに考えながら答えを探っていきます。

五輪、パラリンピック、プロ野球やJリーグ、大相撲など。多くの読者を引き付けるのは、スポーツには勝負に挑む極限の心理、逆境や苦難を乗り越える力といった、人の本質に迫る瞬間があるから。一方で、五輪やワールドカップなどは、国や民族、政治を見つめることができる舞台でもあります。だからこそ、勝敗の行方だけでなく、時に代理戦争にもなるスポーツの多様な側面を踏まえた報道を続けていきます。

地方部
医療部
社会保障部
教育部

全国の県庁所在地に設けられた総支局を拠点に、事件・事故だけでなく、行政、選挙、教育、医療、スポーツなど、地域に根づいた管内のあらゆるニュースを取材します。人口減少に直面した地方は、日本の未来を映し出す鏡でもあります。新人記者はまずいずれかの総支局に配属され、警察取材などを担当し、記者としてのキャリアのスタートを切ります。東日本大震災の被災地で、復興に向けた苦難の道のりを記録する役目も担っています。

医療ニュースや健康問題を取材する専門部署。患者の視点を大切にした医療報道に力を入れており、連載6,000回を超える長期連載「医療ルネサンス」や「病院の実力」を担当しています。群馬大学病院での腹腔鏡手術を巡る特報は、2015年度新聞協会賞(編集部門)を受賞しました。先端医療の推進の陰で、医の倫理の尊重や、患者の安全性の担保がおろそかになっている現状を浮き彫りにしました。あるべき医療の姿を取り戻すため、問題改善につながる記事を届け続けます。

介護、年金、医療、子育て、雇用制度などを取材。戦後、日本の社会保障制度は年金、医療、介護を国民皆に保障し、「安心」という美しい花を咲かせました。高度経済成長や出生増など、時代の運にも助けられて。ですが、少子高齢化や雇用の非正規化が急速に進み、国民は本気で心配しています。どうしたら「安心」の花を再び美しく咲かせられるのか。制度を支える、住宅や子育て、若者雇用といった幅広い議論を読者に伝え、政治や社会に実行を促していきます。

小中高校や大学、文部科学省などのニュースを扱うため、2013年に設置されました。就職活動面も担当しています。文科省など国の行政だけでなく、教育を受ける側となる子どもたちや保護者の視点を大切にしています。教育のポイントは、暗記力から、創造性や考える力に変わりつつあります。「国際的な場で日本人の存在感を増したい」という課題に対応するためです。教育が変わる時は、国が求める人材が変化する時でもある。日本がどこへ向かうのかが見えてくる奥深い現場です。

編成部
校閲部
世論調査部
写真部

編集局長の指揮の下、ニュースの価値判断をし、見出しを付け、レイアウトをする部署です。新聞とネットの違いは、ニュースの格付けをしているか、いないか。編成部は、新聞のどの面に載せるか、見出しの大きさをどうするかを決めることで、ニュースの格付けをしています。取材記者が、ネタを取ってくる漁師だとすれば、編成記者は、ニュースという素材の料理人。刷り出し時間が刻々と迫るという、極度の緊張感の中での包丁さばきが、醍醐味でもあります。

新聞への信頼は、掲載している情報が正しいことが大前提。記者が書いた記事の間違いや誤植はもちろんのこと、内容の事実関係に踏み込んで確認します。最新の地図や国名、法律や制度が反映されているか、過去の記事と矛盾しないか。記事を受け取ってから、印刷が始まるまで、ごく短い時間が勝負です。社内向けにミスの実例集を発行して、間違いを未然に防ぐ取り組みもしています。世界一の発行部数を誇る読売新聞の信頼を支える、「番人」のような部署です。

毎月1回の世論調査で世論の動向を探り、民意の行方を見極めるというメディアの大切な役割を担います。内閣支持率や政策への賛否だけでなく、暮らしのトピックや好きなスポーツなども探ります。長年にわたり調査を続けてきたことで、一過性の動きに惑わされることのない冷静で現実的な報道が可能になります。集めたデータは、国政選挙の速報や、政府に対する提言報道にも活用します。読者の声を紹介する「気流」のコーナーや、年末の恒例となった「10大ニュース」も担当します。

災害や事件・事故の現場から政治、経済、スポーツ、芸能人のインタビュー、料理の写真まで、新聞に掲載される全てのジャンルの写真を撮ります。撮影のための事前取材を行い、グラフ紙面などの記事も書くので、「写真記者」と呼んでいます。常に最前線に立つことが求められる写真記者のフィールドは、国境を越えて全世界に広がります。目撃者として、世界秩序が揺らぐ激動の時代を記録します。大手通信社と契約を結ぶ写真部では、世界のメディア向けにも写真を配信。新たなビジネスモデルの確立を目指しています。

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読売のシゴト

記者職の社員たちはそれぞれどのような仕事をしているのか、
そしてどのような想いを抱いているのか。
それぞれのインタビューをご紹介します。

  • 薩川 碧
  • 鈴木 慎平
  • 川嶋 路大
  • 山本 貴徳
  • 福島 春菜
SPECIAL

好奇心だけで終わることなく、大きな社会的責任を全うする
読売新聞の各種取り組みと、
そこに携わる社員たちの想いをご紹介します。

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