よみかきの森

社員のキャリアを妨げない。その象徴が「よみかきの森保育園」。 社員のキャリアを妨げない。その象徴が「よみかきの森保育園」。

新聞社で初の事業所内保育所。スムーズな復帰や育児との両立を支援。 新聞社で初の事業所内保育所。スムーズな復帰や育児との両立を支援。

昨今、社会にさらに活力をもたらすために女性の活躍推進に向けた気運が高まっている。仕事と育児を両立しながら女性がキャリアを重ねていくことも当たり前の時代になりつつあり、多くの企業が育児休業からの復帰支援や両立支援のための制度の充実を図っている。しかし、幼い子どもを抱える女性が社会復帰するにあたって大きなネックとなっているのが「保育所」だ。特に都内ではその数が絶対的に不足しており、預ける施設が見つからないために復帰を諦めるという声も世間ではよく聞かれる。能力のある人が働きたい意欲があるにもかかわらず、外的な要因によってその機会を得られないのは、本人にとっても、また企業にとっても不幸なこと。そうした問題に自ら対応すべく、読売新聞が2014年4月、東京本社内に新たに設置したのが「よみかきの森保育園」である。新聞社では初となる事業所内保育所だ。
この施設を利用できたおかげで、スムーズに職場に復帰できたと語る社員も多い。現在、編成部に所属する冨田もその一人だ。
「私は2014年春に長男を出産し、1年ほど育児休業を取得して復帰する予定でした。ところが都内は、認可保育園の一人の募集枠に何百人もが殺到する『保活』の激戦区で、唯一入園枠を確保できた無認可園は環境が好ましくなく、職場復帰を延ばそうかと迷いはじめました。『よみかきの森保育園』の利用を考えたのはそんな時で、両立支援の担当者に相談したのです」。

この保育園は、意欲ある社員を支えるセーフティネットでもある。 この保育園は、意欲ある社員を支えるセーフティネットでもある。

読売新聞では、労務部内に「両立支援課」という、育児や介護との両立に関する社員からの相談に応じ、アドバイスを行う専門の部署を設けている。両立支援課の担当者は「急な異動や転居によって保育園を移らなければならなくなった時、年度の途中から入園するのはきわめて難しいのが実情。最悪の場合、保育園が手配できないことで退職するような事態にもなりかねない。そんな時、この『よみかきの森保育園』がセーフティネットになる」とその価値を語る。また、読売新聞は子どもが2歳に達する年度末まで育児休業を取得できるなど、法定以上の制度を設けている。育休中に職場復帰したいという意欲が募れば、この施設を利用することで希望する時期に復帰しやすいこともメリットだという。冨田も両立支援課の担当者に相談して、我が子を入園させることに決めた。
「半年ほど『よみかきの森保育園』を利用し、その間、自宅近くの認可保育園を探して無事に見つかり、いまはそちらに預けています。本社内の保育所に預けている間は、大手町まで子どもを連れてくるのは大変でしたが、日中は我が子が近くにいるので安心でしたし、保育の質も高い。もし、劣悪な環境の無認可園を利用していたら、きっと子どものことが気になって仕事に集中できなかったと思います」。
そして現在は、紙面上で情報を読者にわかりやすくレイアウトする編成の仕事にますますやりがいを感じ、フルタイムで勤務している冨田。
「私の夫は多忙で出張も多く、互いの両親も離れた場所に暮らしているので、家族からのサポートがほとんど得られませんが、それでも十分に育児と両立できています。社内も私の事情に配慮してくれますし、子どもがいるからといって窮屈な思いをすることはまったくありません」。

女性社員ばかりではなく、男性社員も積極的に活用している。社会部の記者である前田も、子どもが自宅近くの認可保育園に入ることができなかったために入園を希望し、利用中だ。
「実際に利用経験のある同期や後輩の女性記者にも話を聞いたところ、評判が良かったので決めました。大手町は妻の通勤経路でもあり、送りは私、迎えは妻という役割分担ができる点も良かったですね。社会部での仕事は、深夜まで及んだり、休日出勤したりすることも多く、子育てはどうしても妻への負担が多くなりがちです。職場に保育園があることで、毎朝子どもを預ける役割は私が担うことができるため、妻の負担を少し減らすことができているのではないかと思っています。保育士のみなさんが丁寧に明るく子どもに接してくれるため、私も妻も安心して仕事に集中できる点も助かっています」。
「よみかきの森保育園」では、22時までの延長保育を行っているほか、事前に登録しておけば一日だけスポット利用することも可能である。記者をはじめさまざまな職種の社員のワークスタイルに合わせた運営を行っていることも、読売新聞がつくった保育園ならではの大きな特徴だ。
より良い職場環境づくりを担う労務部長・渡辺亮はこう語る。「こうして男性女性かかわらず、すべての社員のキャリアを妨げないことが、企業の成長につながり、それがよりよい紙面づくりにもつながっていく。これからも読売新聞は、意欲ある社員が存分に能力を発揮できる環境づくりに、いっそう力を入れて取り組んでいく」と。

冨田 良子

2005年入社。外国語学部卒。2010年より東京本社編成部へ。2014年4月に長男を出産し、1年間育児休暇を取得した後に復帰。現在は主に夕刊の紙面制作、さらに全国版の朝刊の文化・医療など特集面の編集を担当。

前田 遼太郎

2005年入社。経済学部卒。2010年より東京本社社
会部へ。原発事故取材班、調査報道班、警視庁担当な
どを経験し、現在は都内版編集室に在籍し、都内の
行政や街の話題を取材している。