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Yomiuri Shimbun

読売新聞を知るキーワード

Keyword 01

総合メディアグループ

Shimbun Sports Entertainment Cultureが循環している図

読売新聞グループは、読売新聞を中核としたメディアグループです。グループはプロ野球の読売巨人軍、中央公論新社、よみうりランド、読売日本交響楽団、読売光と愛の事業団など約150の会社・団体で構成され、多彩な事業を展開しています。
新聞発行と並ぶグループの本業は、スポーツ・文化・エンターテインメントです。これらは人々の心を豊かにするという点で、新聞の理念と重なっています。2020年からはスポーツ・レジャー部門を強化するため、株式公開買い付け(TOB)により、よみうりランドと、東京ドームを買収する手続きを進めました。二つのM&Aによってグループの経営基盤を強化・拡張し、新たな価値の創出に取り組んでいきます。

Keyword 02

挑戦のDNA

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読売新聞の歴史は「挑戦」の連続でした。それは1874年(明治7年)、読売新聞を創刊し、庶民向けの新聞という新たな市場を開拓したところから始まります。1917年(大正6年)に日本で初めての駅伝となる「東京奠都五十年奉祝・東海道駅伝徒歩競走」を東京―京都間で行い、それが箱根駅伝の“原型”となりました。1934年(昭和9年)には巨人軍の前身である「大日本東京野球倶楽部」を発足させ、ベーブ・ルースらを擁する大リーグ選抜との日米野球を開催しました。1966年(昭和41年)のビートルズ来日公演など、歴史の一ページを彩るような取り組みにも主体的に関わってきました。
最近では、日本経済の発展につなげようと、新たな株価指数「読売333」の算出・公表を始めたほか、海外への発信力を高めるため、法人向けの新しいデジタルメディア「DOW JONES 読売新聞 Pro」を発足させました。さらに、米メジャーリーグと手を組んで「MLB東京シリーズ」を開催するなど、新たな挑戦はとどまることがありません。
その根幹にあるのは、困難に逃げずに立ち向かうことで培われた挑戦のDNAです。2024年に創刊150周年を迎えた読売新聞は、若手・中堅社員が中心となり「読売行動指針」を策定しました。6項目からなる指針の筆頭に掲げたのは「挑戦を楽しもう。好奇心は推進力になる」というスローガンです。挑戦のDNAは、私たちの中に脈々と受け継がれています。

Keyword 03

誰にでも 分かりやすいニュース

読売新聞は1874年(明治7年)、女性や若年層の啓蒙を目的に創刊されました。当時の日本では、主に知識階級が用いる「文語」と、話し言葉である「口語」が存在し、新聞は、主に旧武士階級の官吏や教員らを対象に、格式高い漢文調で記された「大(おお)新聞」と、話し言葉である口語体を採用した「小(こ)新聞」に二分されていました。読売新聞は小新聞として登場し、読みやすさを売り物に部数を伸ばしました。「分かりやすさ」を重視するDNAは、読売新聞はもちろん、読売KODOMO新聞や読売中高生新聞にもしっかりと受け継がれています。

Keyword 04

「読者目線」と 「現場主義」

読売新聞が大事にしてきたのは、徹底した「読者目線」と「現場主義」です。1961年(昭和36年)から1963年(昭和38年)まで4次にわたって連載した「交通戦争」企画は、頻発していた交通事故の悲惨さに警鐘を鳴らし、この連載を通じて「交通戦争」の言葉が一般に使われるようになりました。1992年(平成4年)から続いている連載企画「医療ルネサンス」は、身近な病気の解説や新しい治療法を患者の視点で伝えています。2005年から続く「教育ルネサンス」は、変わりゆく教育現場の「今」をリポートし、生活に役立つ情報をお届けしています。
2011年(平成23年)に発生した東日本大震災では、被災者に寄り添ったニュースを発信し続けました。放射線への恐怖心をあおるような情報が飛び交う中で、専門家を交えた勉強会を頻繁に開き、正確な情報を提供するための努力を重ねました。震災後も、風化を防ぐため、連載記事や特集記事などの掲載を続けています。こうした「読者目線」と「現場主義」は、読売新聞のDNAとして刻み込まれています。

Keyword 05

調査報道

国内外で起こる出来事がインターネットなどですぐに速報され、差別化されなくなりつつある今、読売新聞として力を入れていることの一つが調査報道です。巨悪の裏にある事実を突き止め、声なき声に耳を澄ませ、取材を重ね、隠されていた事実をあぶりだします。これまでも、「東電女性社員殺害事件の再審請求審のDNA鑑定」のスクープ(2011年報道)、「群馬大病院での腹腔鏡手術後に8人死亡」のスクープ(14年報道)など、多くの調査報道で新聞協会賞を受賞してきました。それらを根底から支えるのは、一人一人の記者の力です。読売新聞は、記者教育実行委員会(記者塾)できめ細かい記者教育を行い、取材や原稿作成のノウハウを伝えています。全国各地に記者を配置し、人々の声に耳を傾け続けています。デジタル化による情報の洪水の中で、読売新聞がメインストリームであり続けるために、“記者力”の強化にも取り組んでいるのです。

Keyword 06

提言報道

読売新聞社は、1994年に憲法改正試案を発表して以来、安全保障、経済政策、教育、税制、医療など、国の将来像に関わる多くのテーマについて提言を行ってきました。2020年には、新型コロナウイルス対策に関する7項目の緊急提言を発表しました。提言報道により、言論機関として新たな境地を開くとともに、時代の羅針盤としての役割を果たしています。

Keyword 07

発行部数 世界No.1

no.1 in the world

読売新聞は、英国の「ギネスブック」が認定した世界一の発行部数を誇っています。2025年1月の朝刊部数は、全国で573万5,958部(日本ABC協会報告)。第2位の新聞とは約243万部の開きがあります。
読売KODOMO新聞は19万1501部、読売中高生新聞は7万1839部で、それぞれ小学生向け新聞、中高生向け新聞として日本で最も多く読まれています。

Keyword 08

新聞 WITH デジタル

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読売新聞社は、新聞のデジタル化について、「新聞withデジタル」という戦略を進めています。紙の新聞と電子版を並列で売る「新聞andデジタル」ではなく、デジタルによって新聞購読の価値を高める独自のビジネスモデルです。
このモデルに基づくデジタルサービスが「読売新聞オンライン」です。新聞の定期購読者なら無料で登録することができ、全てのサービスを利用できます。サイトでは、速報ニュースや読み応えのある長文記事のほか、360度動画やインフォグラフィックスなど、デジタルの特性を生かした質の高いコンテンツを掲載しています。

Keyword 09

コンソーシアム

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読売新聞社は、コンソーシアム(企業連合)方式を活用し、事業領域を広げています。
2018年にデジタルコンテンツ制作会社と結成した「YOMIURI BRAND STUDIO」(YBS)は、読売新聞社の統合型マーケティング支援の司令塔です。新聞社の信頼性とデジタル系企業の創造力を融合させ、PR動画やウェブサイト、テレビCM、テレビのミニドラマなどを制作しています。2020年には、広告、印刷、折り込み広告をそれぞれ専門とする4社と「リテールアド・コンソーシアム」を設立しました。小売業のクライアントの発展・成長を実現するという目標を掲げ、新聞の折り込みチラシとネット広告を組み合わせた効果的な広告・販促手法などの研究を進めています。

Keyword 10

チーム力

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読売新聞社の大きな魅力。それは「チーム力」です。個々の能力や特性を生かしてチームワークを発揮することを重視しています。
取材現場では、世の中の関心が高いテーマについて随時、取材チームを結成。メンバーが一丸となって関係者の証言や資料を収集し、入念な裏付け取材を経て、スクープや特集記事に結実させています。プロ野球の巨人戦や箱根駅伝、世界らん展、読売国際会議などのイベントの運営や報道では、部局の垣根を越えて連携し、成果を上げています。

データで見る読売新聞

Data 01
取材拠点数
(2025年4月現在)
国内取材拠点数
319 カ所
海外取材拠点数(総局・支局)
24 カ所
Data 02
販売店数
6500
(読売新聞の専売店と他紙も扱う販売店の合計)
Data 03
印刷工場数
31 カ所