埋もれた事実を発掘し、 声なき声をひろう。 人が生きた証を残すために、 知るべき事実を 伝えるために。

埋もれた事実を発掘し、 声なき声をひろう。 人が生きた証を残すために、 知るべき事実を伝えるために。

社会部

徳山喜翔TOKUYAMA KISHO

2014年入社/法学部 法律学科卒

記者 PROFILE

0104

読売新聞を選んだ決め手

0104

読売新聞を
選んだ決め手

東日本大震災で ボランティアに参加。 読売の被災地に対する 姿勢に共感した。

東日本大震災でボランティアに参加。 読売の被災地に対する姿勢に共感した。

記者を志したのは、学生時代、東日本大震災の被災地で傾聴ボランティアに参加したことがきっかけです。数々の貴重な経験のなかで今でも強く印象に残っているのは、ある被災者の方が抱えている悩みに対して、力になれないもどかしさを痛感したこと。大学生活に戻ってから、被災地で感じたことを発信したいと思い、学内で写真展を開催しました。すると一人の学生が手紙をくれたのです。「震災で会えなくなった人たちがいることを知り、疎遠になっている母親に会いたいと思った」――。被災地では何もできず悔しかったけど、誰かの背中を押せたのかもしれない。そんな経験から、「声なき声を伝える仕事がしたい」と考えるようになりました。ちょうどそのころ、読売新聞が「復興面」という特設面で毎日被災地のニュースを発信し続けていることを知り、被災地の現状を全国に届ける姿勢に共感しました。東日本大震災の報道にぜひとも関わり、被災地のニュースを広く伝えていきたいという思いで入社しました。

0204

私の仕事術

0204

私の仕事術

「被災地の今」を 伝え続けた経験。 取材対象者と 「人として付き合う」大切さ。

「被災地の今」を伝え続けた経験。 取材対象者と「人として付き合う」大切さ。

入社後最初の赴任先は盛岡支局。念願叶っての震災報道では、「被災地の今」を伝えようと現場を歩いてきました。時が経つにつれて厳しさを増す仮設住宅や災害公営住宅での暮らし、復興が進む一方で顕在化した新たな防災課題。自身の体験をなかなか語ることができなかった人たちが、抱えた思いを打ち明けてくれることもありました。「大切な人の生きた証を一緒に残させてもらう」。津波で亡くした家族との思い出を記事に書いた際の自分の思いです。取材では、「記者としてだけでなく、人として付き合う」という先輩の言葉をいつも心に留めています。取材対象者と、人として真摯に付き合っていく中で信頼関係を築き、「これは世の中に伝えるべきだ」という共感を得て、記事を一緒に作り上げていく。その過程が大切だと思っています。

0304

成長を実感したポイント

0304

成長を実感した
ポイント

記者が一人の通信部で奮闘。 与えられた裁量が 成長を促した。

記者が一人の通信部で奮闘。 与えられた裁量が成長を促した。

盛岡支局に赴任中、記者が一人しかいない「大船渡通信部」に配属された2年間が最も成長できた時期だと思います。取材を担当する地域は、岩手県沿岸南部に位置する陸前高田市、大船渡市、住田町の3市町。いずれも震災で大きな被害を受けました。自分が伝えなければ、地域の実情が知られないままになってしまう。責任感と緊張感が、私のモチベーションの源泉でした。街を歩いては毎度のように知り合いに出くわし、雑談することがいつしか日常に。行政機関などの当局が発表しないようなニュースは、何気ない会話にちりばめられており、「現場」にこそニュースがあることを実感しました。地方支局は、全国ニュースを扱う全国版とは別に、「県版」という地域のニュースを毎日掲載できる紙面を担当します。若手のうちから裁量を与えられ、自分の書いた記事が毎日のように紙面を飾る。そこに確かなやりがいがありましたし、記者として多くのことを吸収し学んだ時間でした。

0404

読売新聞で叶えたい未来

0404

読売新聞で
叶えたい未来

よりよい社会の実現に 寄与するため、 社会の課題を 提起し続ける記者に。

よりよい社会の実現に寄与するため、 社会の課題を提起し続ける記者に。

2019年11月から、東京社会部に配属されています。これまで、政治家の汚職事件や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う貧困問題などを取材し、20年8月から検察担当として東京地検特捜部などが捜査する事件を担当しています。私の実感では、地方支局や社会部の記者は、世の中にまだ知られていないニュースを見つけることや、声をあげたくても上げられない人の思いを代筆することが仕事だと思います。「声なき声」をひろうことは簡単ではありません。「世の中が知るべき事実」という確信と、取材対象者に人として寄り添う姿勢。その志と熱意が「声なき声」を拾うことにつながる。その中で、世の中の不条理や隠された不正を明らかにし、よりよい社会の実現に寄与できればと考えています。特に検察担当は、国民の知る権利という民主主義の根幹に関わるテーマが少なくないので、報道機関の責任の重さを実感することがしばしばです。「声なき声」を発信できる記者、埋もれている事実を発掘し、社会の課題を提起し続ける記者になることが目標です。

休日の過ごし方 WHAT DO YOU DO ON YOUR DAYS OFF?

岩手に赴任していたときに覚えた釣りをすることが、一番の楽しみです。地元紙の記者に教えてもらい、赴任中は休みの日は夜通し、あるいは早朝から港や岸壁に繰り出しました。地元の漁師の方に魚のさばき方を教えてもらったので、今でも釣った魚は自分で調理しています。船上や漁港で食べる刺身や塩焼きは絶品。東京赴任後は、千葉や神奈川の海に出かけています。

ある日のスケジュール ONE DAY SCHEDULE

午前

午後

起床

朝駆け(関係者の出勤に同行)

東京地検特捜部の捜索の様子を取材

東京地方裁判所内の司法記者クラブに出社刑事事件の裁判傍聴や弁護人の取材。
取材メモ作成、原稿執筆。

昼食

法律や判例、事件関連の資料をリサーチ

検察官の取材、原稿執筆

夜討ち(関係者の帰宅や夕食に同行)

帰宅

RECOMMEND CONTENTS