人には唯一無二の物語がある。 それを丹念に文字にして、 人生を記録していきたい。 多様性のある社会になるために。

医療部

大沢奈穂OSAWA NAHO

2009年入社/
政策科学研究科 政策科学専攻

記者 PROFILE

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読売新聞を選んだ決め手

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読売新聞を
選んだ決め手

インターンシップに 参加して感じた、 事実に向き合い真摯に 報道する姿勢。

インターンシップに参加して感じた、 事実に向き合い真摯に報道する姿勢。

大学時代、カンボジアや旧ユーゴスラビア(セルビア、コソボ)でボランティアをしました。かつての紛争地域を訪ね、農村支援などを通じて地域の人々と交流する中で、紛争や平和について考え、学ぶというプログラム。大学院でも、ロシアの影響下にある中央アジアなど、国際関係を専攻しました。弱い立場にある国や人々が抱える問題を明らかにすることの重要性を感じ、「書く」ことで伝える仕事をしたいと考えるようになりました。フットワーク軽く、色々なところに足を運ぶことが好きで、自分の考えで行きたい場所、行くべきだと思う場所に出向いて書くという記者の仕事に魅力を感じ、志望しました。読売新聞への入社は、インターンシップに参加したときの社員の印象が決め手となりました。事実に対して真摯に向き合い報道する姿勢や、学生と同じ目線で接する姿勢に惹かれたのです。この人たちと一緒に仕事がしたい、そう思いました。

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私の仕事術

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私の仕事術

医療部で 「不妊治療政策」関連を担当。 様々な選択肢があることを 伝えたい。

医療部で「不妊治療政策」関連を担当。 様々な選択肢があることを伝えたい。

入社後、約5年半地方支局に勤務し、その後の東京本社では政治部等を経て2020年4月から医療部で取材執筆活動を行っています。新型コロナウイルス関連を取材したほか、現在は不妊治療関連を主に担当しています。私が記事を書く上で大切にしているのは、その記事が誰かを傷つけないか、一歩引いて考えるようにすること。例えば、政府は不妊治療を保険適用して経済的な負担を軽減しようとしていますが、子どもをもうけない選択をした人の中には、治療を受けやすくなることが「産め」という圧力に感じる人もいます。記事では、「子どもを望む人が産みやすくなるように」という言葉を付け加えるなど、そういう人たちに配慮することを心掛けています。子どもがいなくても、養子縁組や夫婦二人の暮らしで幸せに生きている人もいます。人生は多様であること、いろいろな選択肢があることを伝えていきたい。日々これで十分配慮できているか、多くの読者が理解・納得できる記事かどうかを自問自答し、次の記事を書く原動力にしています。

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成長を実感したポイント

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成長を実感した
ポイント

新型コロナウイルスの 最前線で取材。 想定外、未曾有の状況に 対応した。

新型コロナウイルスの最前線で取材。 想定外、未曾有の状況に対応した。

新型コロナウイルスが国内で確認された2020年1月、私は政治部の厚生労働省担当でした。当初は中国・武漢の対岸の火事だと思っていましたが、その後政府が武漢の日本人を帰国させるためチャーター機を準備している情報をいち早くキャッチ。翌日の朝刊で、他社に先んじて朝刊一面で書こうとしましたが、その夜に発表されました。いつ発表するのか取材で詰め切れなかったことは反省しました。翌々月の3月に政府が初めて入国者に2週間の待機要請をするとの情報を得た際には、夕方に発表されることもつかみ、スクープとしてネットで速報しました。世の中の人が知らない情報を得ることは記者の醍醐味です。感染拡大、入国拒否、緊急事態宣言――。これまで経験したことがない感染症による有事は、すべてが想定外です。日々状況が変わる中、これからどうなるのか、何が正しいのか、取材に奔走しました。新型コロナウイルスに関する政府決定の最前線を取材しているという実感があり、やりがいがありました。未曾有の状況を取材したことで、記者として成長したと思っています。

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読売新聞で叶えたい未来

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読売新聞で
叶えたい未来

社会に埋もれている声を 聞いて届ける。 弱い立場の人が困っていない 「平和」を求めて。

社会に埋もれている声を聞いて届ける。 弱い立場の人が困っていない「平和」を求めて。

私が「書く」仕事を選んだのは、社会に埋もれている声を聞いて、多くの人に届けたいと思ったからです。学生時代に紛争後の地域に行ったことで、「平和」ということを強く意識しました。平和な世界であるために、「書く」ことが何かしらの力になるとも思いました。ただ、平和というのは戦争をしていない状態ではなく、社会で弱い立場の人が困っていない状態だと思います。その意味で、日本は平和ではない。現在、医療部で患者さんの声を聞くことも多いですが、社会的に病気を理解されず、生きづらさを感じている人もいます。私自身、患者さんの気持ちに寄り添いきれず、生きづらさを感じさせているかもしれません。記者として、「多くの人が生きやすい社会になるように」記事を書くことに取り組んでいきたい。そして、色々な人生を記録していきたい。人には人それぞれの唯一無二の物語があります。それを丹念に文字にしていくことが、今後も変わらない自分の役割だと考えています。

休日の過ごし方 WHAT DO YOU DO ON YOUR DAYS OFF?

3年前から、運動不足の解消を兼ねて登山を始めました。低山が中心ですが、高尾山の近くにある陣馬山を登ったときは、青空と富士山のコントラストが素晴らしく、爽快感を味わいました。一番のリフレッシュは美味しいものを食べること。また、ネットで昔のドラマやアニメを見ることも楽しみの一つです。

ある日のスケジュール ONE DAY SCHEDULE

午前

午後

起床、新聞チェック

本社に出社 取材の準備や原稿執筆。

昼食

連載記事「医療ルネサンス」用に、医者や患者さんの取材

取材メモ作成取材先と懇談に行くときもある。

業務終了

就寝

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